Androidなどのスマートフォンは携帯電話と同列で、個人情報の塊と言える。
PCにおいては、ウイルスが愉快犯から個人情報搾取に変わっていったとき、ファイアウォールがOS標準機能として組み込まれるようになった。
それに対しAndroidでは(基本的には)アンチウイルスソフトで対策するしかない。
どうしてかといえば、Androidのアプリに広告を組み込むことで収益を上げるシステムがあるから。
アプリそのものは無料で公開しても、そこに広告を表示させユーザが購入(クリック?)すれば、開発者に収入が入る。
たとえ微々たるものでも、ご褒美があれば開発者のモチベーションもあがろうというもの。
広告の表示方法は、googleの方でワンセット準備されていて、手間無くお手軽に導入できる。
そしてこのセットは、googleと通信してアプリ利用者ごとに最適な広告を表示するようにプログラムされている。
ここ。
ここだ。
アプリは通信できないと広告表示できない。
だからAndroidはファイアウォールが標準で用意されないのだ。
ファイアウォールがあれば、広告を表示する通信を遮断して表示させなくすることができる。
間違いなく自分もそうする。
ということでAndroidのファイアウォールは今後しばらく存在しないことになったわけだが、これでよいかと言えばもちろん答えはNO。
まずアンチウイルスソフトだが、検出が遅れれば、あとの祭り、個人情報は送信済み、となる。
PCに比べ、スマートフォンでは詳細な検証ができるほどCPUパワーもメモリもない。
次に権限のこと、アプリをインストールするときに必ず出てくるあれです。
大半のアプリにはフルインターネットアクセスの権限があるでしょう。
これがくせ者で、本来インターネットアクセスなんか必要ないアプリでも広告表示のためには必要、というわけです。
そうやっていくつかインストールしているとだんだんインターネットアクセス権限についての判断が麻痺してきます。
あやしいアプリがインターネットアクセス権限を求めてくる、広告表示のためなのかな、まいっか。
いくないです(あやしいと思った時点でインストールしたらいかん)。
電話帳へのアクセス権限要求も多い気がする。
でも仮に電話帳から個人情報が抜かれたとしても、インターネットアクセスができなければどうにもならないはず。
電話帳とインターネット、両方許可したら・・・
ちなみにファイアウォールがないと書いてきましたが、DroidWallとかあるにはあるんですよ。
ただroot化が必要で、国内キャリアが販売してる端末は禁止行為になっていますんで、ええ。